XF16-55mmレビュー
X-T2と同時に購入したズームレンズ、XF16-55mmの感想を少し書きたいと思います。
今年の7月に購入したので大体半年ぐらい使った時点での感想です。
外観
シンプルなデザインですが、もの凄い存在感があります。
本レンズはXシリーズレンズの中でもトップレベルのレンズと位置付けられています。それを示すために「XF ZOOM」というロゴが赤地になっています。
ピントリング、ズームリングの他に絞りリングがついています。
絞りリングを回す感触は重め。XF16mmのように軽すぎて間違って回ってしまうことはありません。絞り値が変わる度にカチカチと音がして気持ちがいいです。
ピントリングも重めでマニュアルでのピント合わせはしやすいです。
ズームリングは比較的軽め。これ以上重いと逆に使いにくいかもしれません(特に動画を撮るときなど)。
レンズキャップもしっかりした作りで、しっかりはまります。
レンズプロテクターは純正のものを使っています。
77mmとかなりの幅です。
大きさと重さ
大きさは小さいとは言えず、重さは軽いとは言えず。とはいえ、大きすぎて重すぎて気軽に持ち歩けないことはない。XF50-140mmとは明らかに違います。こちらは大きすぎて重すぎて気軽に持ち歩くのはかなり困難でしょう。
X-T2と組み合わせるとバランスがよく、長時間持ち歩いても疲れません。普段はリストストラップをつけて、片手でぶらぶら持っています。
丸一日本格的な撮影をするにも、近所の散歩にも持って行けます。
長さ
カメラに装着した状態で付け根から先端まで10.6センチ。
純正のレンズプロテクターの先端まで11.1センチ。
レンズプロテクターの上にレンズキャップを付けると11.9センチになります。
レンズフードを逆にしてはめた状態でも長さは変わりません。
カメラバッグを購入するときには公式の長さ表示より1センチ以上余裕がいるかもしれないことを念頭に入れる必要があります。
画質
XF16-55mmは画質には定評があるので、ズームレンズはこれと決めていました。
ピントが合っている部分は絞り値が何であれ極めてシャープ。
絞れば隅々まで極めてシャープ。
特に驚いたのが木々が多く入った写真で四隅にある葉っぱや枝が中心部と同じぐらいシャープに写っていること。
ボケ
ボケは目一杯ズームして絞りを開放(f2.8)にし、最短撮影距離で撮ればかなり出すことができます。
背景に入るものに気を付ければボケはかなりなめらか。
玉ボケは点光源によっては中に筋が出ます。点光源が明る目の場合は筋はできにくいようです。
f値が焦点距離によって変動しない
f値が焦点距離によって変わると、露出の調整が必要になり面倒なのでf値が焦点距離によって勝手に変動しないのは精神的にかなり楽です。
これがXF18-55mmを選択しなかった主な理由でした。
焦点距離
風景をダイナミックに撮りたいことが多いので16mm(35mm判換算24mm) はどうしても欲しかった。
その他、家族の写真、料理、建物、街並みなどを撮るのが好きなので、55mmまであるのは助かります。
欲を言えばもう少し長い(70mmとか)とよかったのですが、開放f値2.8を維持しようとするとかなり大きなレンズになってしまうのでしょうか。
発売が予定されているXF16-80mmはXF16-55mmより望遠端が25mmも長いので魅力的ですが、開放f値がf4なのでボケ量や暗めのところでの撮影にどれぐらい影響があるのかを見極めてから候補になるかを考えてみたいです。
AF速度・精度
こちらはカメラ本体の性能も影響するかもしれませんが、X-T2との組み合わせだとコントラスト(明暗差)がはっきりしている被写体、明るいところでの撮影の場合、ピントは瞬時に合います。
レンズの動きも静かです。
コントラストが低い被写体や暗い所ではピントが合いにくいか合わない場合があります。しかし、これはカメラ本体の性能に原因があるのかもしれません。
防塵防滴
小雨や雪の中での撮影もするので、防滴なのは助かります。
α5100と一緒に使っているSEL1670ZやSEL24F18Zはいずれも防滴ではないので、小雨や雪の中での撮影の時故障しないかドキドキしながら使っていました。今のところ問題がないので、ソニーのレンズも結構耐久性があるのかなと思っています。
まとめ
XF18-55mmを購入していたらいずれXF16-55mmが欲しくなり購入していたと思います。
資金を無駄にせず、じっくり貯金して最初からXF16-55mmを購入してよかった。